あられ組で作るテレビ台 Box Joint DIYに挑戦

DIY!!

Box jointを使ってテレビの下に置く台をつくりました。
このテレビ台は注文のあった家具です。依頼主はかつての私の恩師です。自宅療養中のベッドからしっかりテレビが見られるようにと注文してくれました。私に注文してくれた気持ちを製品でお返ししたい想いで初挑戦となるBox Jointを選びました。この接合にすることでネジや釘を使わなくても非常に強力な接合強度が得られます。ちょっとやそっとでは壊れません。何度も失敗しましたが、どうしてもこの方法でやりたかった想いが最後には通じました。少しでもいいから彼が良くなることを祈りながらその想いをこの家具に込めたつもりです。そういうストーリーがあったということをこの接合にこだわったことに感じてもらえたら嬉しく思います。

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皆さんこんにちはMasamitsu Saitoです
今日は少し私にとってハードルが高めの

ジョイントボックスジョイントという接合
方法に挑戦しながら家具製作してみたいと思います

始める前に少しだけこの家具についての

ストーリーを聞いてくださいこれからお見せする家具は
私が以前勤めていた会社の上司から

オーダーがあったテレビ台です
彼は今病気と闘っています。自宅療養中の

ベッドからテレビが見やすくなるように
したいということで私に家具を依頼してくれました

とても嬉しい注文でした
彼は長く私の上司だった人で、どうでしょう

10年くらいは一緒に働いたと思います
そして私がまだ社会人駆け出しの頃に

たくさん指導をしてくれた恩師の一人と
言えます

さらに一緒に2人で登山に出掛けたりする
友人の一人でもあります

そういうこともあって彼が映像とか
オーディオが好きでたくさんのこだわりが

あるということをしっかりと理解しています

65インチの大きなソニー製の有機 EL
ディスプレイに負けないような

それにしっかりマッチする家具を作っていきたいとおもいます
それでは早速始めていきましょう

今回使うはアメリカンブラックチェリーの
荒材を使いました

アメリカンブラックチェリーは私が大好きな
材料の一つです

ワクワクしますね

製材する前に荒っぽく木取りをしておきます

手押し鉋で1つの面を平面を出しします

その反対側を自動カンナで加工し

均一な厚みにそろえます

3枚の板を一つの板に継いでいきます
目違いが起きないように、ダボを中に入れています

はみ出た接着剤は後で残ると面倒なので水でふき取っておきます

反対側からも均一な締め付けになるように

クランプをかけておきます

接着が終わったらもう一度自動カンナに通して
表面を綺麗にしています

表面がきれいになったらテーブルソーで幅をそろえます

幅が揃ったら今度は長さをマイターソーでそろえていきます
そうではっ

これで製材は完了です
続いてbox jointするための治具

プレートを作っていきます

Dado Bladeを使ってこの幅に合うキー溝を掘っていきます

その溝に対してぴったり合う
キーを今度は接着していきます

そしてネジ止めしておきます
基本的には道具としてはこれだけで

Box joint はできてしまいます

このキーの
この厚みが12mm なので

ここも本来長いキーがあれば同じだけここに
スペーサーとしてかましてこの位置を

ピタッと12mmキーと同じだけ離すのですが
ちょっと今回キーがないので

寸法を見ながら位置調整してみたいと思います

これでここをクランプで止めていきます

あとは刃の高さを
実際に

Box joint加工するものよりもほんの少しだけ高く

治具のセットアップが終わったら必ずテスト加工しましょう

スクラップを使ってBox jointの隙間

はめ合いがきつ過ぎないか、ゆるすぎないかを必ず
確認してから本加工にすすみましょう

ちょっと、ほんのちょっと

緩いですね
自重で持ち上がってこない

持ち上がらないことはないけど

ただこの辺は完璧ですね
結構フラッシュになっているので

いいとは思いますが、ちょっとゆるいんでそういう場合は

この治具のセットアップこの治具の位置を
この場合だときつくするんでもう少し

こちら側へ
動かしてもう一度テストカットしてみたいと思います

動かす量としては今回は

まあここは感覚になりますが私の間隔でいうとこの

シックネスゲージですね、これを使って
0.1mm動かしたいと思います100マイクロメーターほど

動かして調整してみたいと思います

こっち側の板をこちらに動かしたいので
こいつにクランプを挟んでやってシックネスゲージを

挟んだ状態でこのクランプを

ベースプレート側につき当てます
こっち方向に押しますね

そうすると今ここに0.1mmの隙間がある状態で

クランプを締めるので

結構きつめに締めておきましょう
これを抜けばここに今0.1mmの隙間がある状態ですね

今度は
ここを緩めて

このベースプレートとこの治具のスキマが
今こう動く形なのでさっき隙間が空いてたので

これを、こっち側に

少し当ててやれば

これで当ててやれば0.1mm
右側に治具プレートが動いた

ことになりますね

クランプします
調整後にもう一度テスト加工をしておきます

フィット感としては完璧ですね

きつすぎず緩すぎず
ちゃんと入るし

ちゃんと抜ける

テスト加工はこれで終了にして実際の加工を進めていきましょう

緊張します

きつめではありましたがオフカメラできちんと入ることは確認することができました

では逆側へ進みましょう

一つの側が
うーん、どういうわけか

めちゃくちゃずれました
やっぱりこの冶具を動かしている最中に

このマイターゲージの

ガタ分とか
測ってみると1箇所が0.5mmぐらい

この指フィンガー部分の寸法がずれているので
それが重なっていってこの最後のこの重なりを

見てほしいんですが
最後の部分これだけ寸法開いて

なきゃいけないのに対して
これなんですね

誤差が積もり積もってこうなっちゃったというのがあるんで

いいかがのものかなとちょっと
これはどうやってもはまらないのでちょっとやり直します

やっぱり間違いをなかなか修正できずに
やり直してみましたけどうまくいかなかったです

ちょっと何かおかしいと思ってよく見ていると

90度のはずのマイターゲージの角度が
1.5度くらいずれている感じです

ではこの数字自体は実際信用ができないんですが

いつもスコヤで合わせています
この面に対して

90度になるようにしてるんですが
見て下さい、この通り、隙間だらけ

たば何かでこうズレちゃったんですね
なのでズレがズレを呼んでさっき見たいな

結果になってしまったということで
ちょっと残念ではありますが

ゼロから作り直しましょう

今回はゼロからのやり直しです
製材からもう一度やり直しています

通常ここまで戻ってやり直すということは
あまりないのですがどうしても成功させたかった

このやり方でやりたかったので
もう一度製材からやり直すことにしました

板継ぎの精度もBox jointの仕上がりに影響するので
できるだけ

まっすぐになるように板継ぎを実施しています

さあでは作り直したジグでもう一度やっていきたいと思います

もしこれでうまくいかなかったら
別の工法にチャレンジしようと思います

変更しようと思います

じゃあスタートします、まあこれが安定しているので
うまくいくと思います

さて超ドキドキですね

大丈夫そう

とりあえず仮組み

ちょっとでもきつめだなぁ
きつめだけど

入った

とりあえず
片側成功ですね

いい感じ
ちょっとまだ

怖くて全部押し込みませんが
いい感じです

1個目できましたねー
問題は次です

このままやってみましょう

ではもう片側も引き続き加工していきます

緊張の一瞬ですね

よさそう

完璧
きつ過ぎず、ゆる過ぎず

完璧
今から接着剤をつけるんですがこの

あられ組の、Box jointのところ以外のところに
接着剤ができる限りつかないように

マスキングテープでカバーしておきます

直角も

OKです
あとは一晩待ちましょう

一晩経ちました
ちゃんと接着することができたので

綺麗に角を加工していきたいとおもいます

いろいろ加工してからここをキレイにするのは

難しいので
鉋でワンパス

仕上げておきたいと思います

このひと手間が後の研磨を楽にします
カンナで平面を出しておくのがベストです

そして内側に大きな面取りをつけています
今回は大きい面取りをつけることで

板厚を薄くみせるように工夫しました
そして大きな面取りをつけるときは

一気にとってしまわずにほんの少しずつ
加工するとすると安全に加工することがです

このようにかなり大きい面取りをつけることができました

そして面取りを付けた後はどうしても焦げた跡が
残ってしまうところや細かいところは

やはり手での研磨が必要になってきます

角の研磨、特に入隅は元の形をできるだけ
変えないように研磨するのは本当に

大変ですが少しずつ

そうするとこげていた跡はこの通りです

外側の角もこの鉛筆で書いた通りに丸くしていこうと思っています

コンパスがなかったのでフリーハンドで書いてみました

ここを丸く仕上げていこうかなと思います

いつもしつこく言っていますが細かい

ところや角の仕上げは手仕上げがおすすめです

やはり元の加工稜線を崩してしまわないようにした方が
仕上がりがキレイに見えます

そして広い面積は電動工具を使って一気にやってしまいましょう

120番から初めて仕上げは400番まで使い仕上げています

さあここからはいつも通りナレーションは
必要ありませんね

ただもし1つだけ言っておくことがあるとすれば
このオイルには色がついていません

この色は木本来の色です

ケーブルも hdmi も全部抜けちゃうんじゃないかと思って

長くないよね線が
こっちに寄せてこうしてね

じゃあもうちょっとこっちに寄せてできるだけ

いい感じこれで
いけそういけそう

うん
よくできました

いかがだったでしょうか
失敗しながらも自分の納得いく工法、見せ方、

仕上げで、応えたい。
そう思いながらちょっと熱が入ったように思いますね

思った通りきっちりとベッドのフットボードギリギリが
テレビの下の端と一致するという完璧な

設計だったと自画自賛しています

設置した後とても喜んでもらえたのが印象的でした
彼が少しでも良くなることを祈っています

ここで少しだけお知らせです登録者数1万人の記念として

今Kregのこのポケットホール冶具をプレゼントする

企画をやっています
見ていただいている今、まだ間に合うようでしたら

ぜひご応募ください
まだこのチャンネルをサポートしていただける方は

メンバーシップも検討してください

木工に関する疑問質問に私が直接お答えして
アドバイスさせていただいております

ということで、今日の動画気に入って頂けた方
少しでも役に立ったと思っていただける方

いいねとチャンネル登録をぜひ宜しく
お願いしますではまた次の動画でお会いしましょう

5 COMMENTS

85 HAKO

今回とても良い回でした!
いつも更新のたびに拝見してまして
丁寧な説明で為になる回ばかりでしたが
作成に至る背景も相まって大変魅力的な動画でした。
自分も誰かに何か作ってあげたくなる。
そんな気持ちになりました。

返信する
nbrn nbrn

元上司の方への思いが、あられ組の精度へのこだわりに表れていたように思います。木工の技術はもちろん、物を作ることへの思いが感じられる素敵な動画でした。ありがとうございました。

返信する
げんた工房genta TV

テーブルソーに使用しているボックスジョイント用の幅の広い刃は何を使っていますか?

返信する

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